駐車違反金の滞納で預金やゲーム機差し押さえ　「逃げ得許さぬ」埼玉

　駐車違反をした車の所有者に科される「放置違反金」を滞納し続けたとして、埼玉県警は16日、県内などの男女34人から、預金や給与など計95万5000円分とゲーム機などの家財道具を差し押さえたと発表した。1人で29件の違反を繰り返したケースもあったという。

　県警交通指導課によると、差し押さえが行われた滞納は計87件。複数回の電話や文書による督促に応じなかった滞納者について、財産調査などを行った上で、10～15日に一斉差し押さえに踏み切った。

　29件の放置違反金を滞納した30代女性については、自宅を捜索し、テレビ、ゲーム機、自転車といった家財道具を差し押さえたという。放置違反金未納による家財道具の差し押さえは県警初。家財道具は官公庁向けのネットオークションサイトで公売される予定だ。

　放置違反金は納付期限の翌日から年14・5％の延滞金が加算される。担当者は「逃げ得は許さないという姿勢で今後もやっていく」と納付を呼びかけている。【田原拓郎】