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ランチ時に「決済できない」学生悲鳴 大学生協アプリ障害「AWSの同時接続制限超過が原因」

» 2024年04月16日 16時37分 公開
[岡田有花ITmedia]

 全国の大学生協の食堂などで決済に使われている「大学生協アプリ」で4月15日の正午過ぎから約30分間にわたって障害が発生し、決済などができない状態になった。

 同アプリを提供している大学生協事業連合は16日、 「AWSで設定されていた同時接続制限を超過したことが原因」と表明。同時接続制限を拡張し、監視体制を強化することで対策したとしている。

画像 大学生協アプリの解説(公式サイトより)
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 大学生協アプリは、生協の購買や食堂などで使える電子マネー機能などを備えており、全国の多くの大学生協で採用されている。

 4月15日の障害は、お昼のピーク時刻に当たる午後0時3分に発生。サインインやバーコードの更新、チャージ、会員証の表示、電子マネーによる精算などができない状態になった。Xには学生から困惑の投稿が相次ぎ、トレンドに「大学生協アプリ」が入った。

 原因は、AWSで設定されていた同時接続制限を超えたことにより、リクエストが処理できなくなったこと。同日0時半ごろ、アプリ開発ベンダーが原因を特定。AWSの同時接続制限設定を拡張して対応し、同38分に障害は解消したという。

 16日以降も同時接続制限を拡張したままにし、監視体制を強化することで再発を防止。他に障害を引き起こす可能性がないかを調査・確認しているという。

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