乃木坂46柴田柚菜(21)が、初主演舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」(26日初日、ヒューリックホール東京など)への意気込みを語った。卒業を控える憧れの先輩山下美月(24)からもアドバイスを受けつつ、初の大役にチャレンジする。【横山慧】

主演舞台について語った乃木坂46の柴田柚菜(撮影・中島郁夫)
主演舞台について語った乃木坂46の柴田柚菜(撮影・中島郁夫)

舞台は乃木坂46の4期生初公演「3人のプリンシパル」以来5年ぶりで、単独では初出演、初主演。ほぼ初舞台での大役に「とにかくビックリしました。舞台をやるとは思っていなかったですし、しかも主演? 本当に? ってずっと不安でした」。それでも、稽古が進むにつれて前向きになっていった。「ついていくことに必死なんですけど、演出の伊勢(直弘)さんが一からちゃんと教えてくださるので本当にありがたいです」と感謝した。

コミックス累計120万部突破の人気漫画を原作としたラブコメディー。劇中では女子高生の有馬一花を演じる。エリート社会人の天草亮(内博貴)から一方的な恋心を抱かれアプローチを受けるも、ひたすら気持ち悪がって罵倒する、という役どころだ。「普段の生活で人を罵倒することはまずないので、貴重な機会だと思って楽しんでやっています」と笑った。

乃木坂46柴田柚菜初主演舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」のキービジュアル
乃木坂46柴田柚菜初主演舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」のキービジュアル

「自分自身のお芝居はまだまだ人に見せられるようなものじゃないな、と思っちゃうんですけど、見てくださる方には違和感を持たずに入り込んで楽しんでいただきたいです。稽古が楽しいので、幕が開いたらあっという間に終わっちゃうんだろうなと思うと、今から寂しいですね。1日1日全力を出し切って大事にしたいです」

以前から憧れている先輩の山下が今年2月に卒業を発表。5月に卒業コンサートを控えている。「寂しいです。会う機会も減ってしまって。まだ実感がなくて、美月さんがいなくなった乃木坂を想像できないです」と首を横に振った。3月の12周年ライブでは直接言葉も交わしたという。「ご飯また行こうね、舞台見に行くよ、って言ってくださったのがうれしかったです」とほほ笑んだ。

舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」で初主演を務める乃木坂46柴田柚菜のキャラクタービジュアル
舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」で初主演を務める乃木坂46柴田柚菜のキャラクタービジュアル

昨年3月まで放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」など連ドラに6期連続で出演し、女優業でも実績十分の山下に「台本どうやって覚えてますか」などと助言を求めた。「美月さんは『必ず寝る前に毎日読む』みたいにおっしゃっていました。だから家に帰ったらできる限り台本と向き合うようにして、明日の予習とかをしています。覚えるのは結構得意かもしれません」とほほ笑んだ。

「とにかく今は美月さんに会ったら絶対話す! って気持ちです。今のうちに、美月さんのすごいなと思う部分はたくさん盗んで、たくさんお話をうかがいたいと思います」

芝居の面白さにも気づき始めている。「もし見てくださった方が私のお芝居をいいって言ってくれて、今後何かにつながっていったら、どんどんやっていきたいです。まだ自信はないですけど…」。周囲の力も借りつつ、驚きの初主演を飛躍のきっかけにする。

■生粋のロッテファン

小学生でプロ野球ロッテのチアを経験し、高校時代にはZOZOマリンスタジアムで売り子をしていた、生粋のファン。「鈴木昭汰投手とか、種市篤暉投手とか、私がバイトしていた頃にはまだ加入していなかったり、あまり試合に出ていなかった若手の選手がどんどん活躍されているのを見て、層が厚くなったのを感じます」と笑顔。「ケガされている選手もいて心配なんですけど、ロッテは特に後半にかけて強いので不安はないです。日本一目指して頑張ってほしいです!」とエールを送った。

主演舞台について語った乃木坂46の柴田柚菜(撮影・中島郁夫)
主演舞台について語った乃木坂46の柴田柚菜(撮影・中島郁夫)

◆柴田柚菜(しばた・ゆな)2003年(平15)3月3日、千葉県生まれ。18年11月加入の4期生。愛称「ゆな」「ゆんちゃん」。160センチ。血液型A。