北海道コンサドーレ札幌U-12 RED(札幌)が、決勝でFC DENOVA札幌(札幌)を2-0で下し、5年ぶり11回目の優勝を果たした。同チームは「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での全国決勝大会の出場権を得た。全国9ブロックの大会は全日程を終了し、代表16チームが出そろった。

緊迫した攻防が続く第1ピリオド(P)4分、北海道コンサドーレ札幌U-12 REDのDF井口洋輝が左サイドを駆け上がった。「相手DFに少し、スペースが空きました」。ゴール前に詰めた3人のDFの間を狙って、井口は左足を振り抜いた。強烈なシュートがクロスバーに当たって、そのままゴールに吸い込まれた。

第3P1分にはFW宮口大輝(左)が相手GKの動きを冷静に読み、ループシュートで追加点を挙げた。木崎拓也監督(39)は「大会を通じて、選手たちは一生懸命にプレーしていました」と目を細めた。

今年は札幌の雪解けが遅く、チームの仕上がりが懸念されていた。3月末から静岡、千葉に遠征し、試合勘を高めた。木崎監督は「遠征して少しずつ、やりたいことができるようになってきました」と振り返る。落ち着いたプレーで2点目を奪った宮口は「道外の選手たちとプレーするとプレッシャーや当たりの強さを痛感した。レベルが違った。その経験を生かすことができた」とコメントした。

チームは5年ぶりに全国大会へ出場する。そのときのメンバーで現在、北海道コンサドーレ札幌U-18所属のMF川崎幹大(17)が12日、トップチームに登録された。DF北川康清主将は「(川崎選手の件は)刺激になるし、自分も早くトップでできるようになりたい。全国ではチーム一丸となって活躍したい。できるところまで勝ち進みたいです」と気持ちを高ぶらせた。

結果は以下の通り。

▽1回戦

くりやまフットボールクラブ7-0根室北斗FC

DOHTOJr4-0N-JSC滝川

北海道コンサドーレ札幌RED8-0VITAFC

苫小牧ELSOLE-FC6-2EZZOREFC

北海道コンサドーレ釧路2-0名寄ピヤシリサッカースポーツ少年団

北海道コンサドーレ室蘭4-0遠軽はやぶさサッカースポーツ少年団

FCDENOVA札幌5-1ASC北海道

Spo-RE幕別札内SC3-3(PK8-7)プレイフル函館ジュニア

▽準々決勝

DOHTOJr5-1くりやまフットボールクラブ

北海道コンサドーレ札幌RED4-1苫小牧ELSOLE-FC

北海道コンサドーレ室蘭3-0北海道コンサドーレ釧路

FCDENOVA札幌2-1Spo-RE幕別札内SC

▽準決勝

北海道コンサドーレ札幌RED6-0DOHTOJr

FCDENOVA札幌1-1(PK2-1)北海道コンサドーレ室蘭

▽決勝

北海道コンサドーレ札幌RED2-0FCDENOVA札幌

<副賞>

 無洗米「ゆめぴりか」、無洗米「喜ななつぼし」、北海道「きたほなみそうめん」(ホクレン)

 ニッポンエール干し芋、ニッポンエールグミ(ブラックキング、入善ジャンボ西瓜、シャインマスカット)、農協キャラメル、福島県産あかつき桃ゼリー、長野県産シャインマスカットゼリー、インスタントごはん、ミルクティー(JA全農)

<主催>日刊スポーツ新聞社、北海道サッカー協会<主管>苫小牧地区サッカー協会<後援>日本サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>ホクレン農業協同組合連合会