開幕7戦無敗で3位につけるセレッソ大阪は13日、本拠地ヨドコウに川崎Fを迎え撃つ。

小菊昭雄監督(48)が12日、オンラインで取材に応じ、古巣と初対戦となるDF登里享平(33)について「意図的に彼とは、明日の試合に向けて話はしていない」と、全幅の信頼を置いて送り出す姿勢を示した。

川崎Fひと筋15年だった登里は今季、故郷のC大阪に完全移籍。古巣ではリーグ戦4度など数々のタイトル獲得に貢献し、今度はC大阪で快進撃の立役者の1人になっている。

「当然、川崎Fに育てられてきた男なので、いろんな思いはあると思うが、ゾーンに入って、無になって試合に臨むのがすべて。(そういった)意図があって話はしていない」と指揮官。複雑な思いを整理し、古巣との初対決に臨んでくれると信じている。

C大阪への加入に際して小菊監督は、登里に「一緒に優勝できるチームにしていきたい、サポートしてほしい」と口説いた。人と人とのつながり大切にする指揮官らしい、チーム作りをしてきた。

登里も10日の練習後、取材に応じて「川崎Fは逆境に強い選手が多い。自分たちは優勝を向かう覚悟を示さないといけない。自分も移籍してきて、もちろん愛着はあるが、C大阪のサポーターに認めてもらえるように、プレーで示さないといけない」と決意している。

現在15位(2勝1分け4敗)の川崎Fには、直近の公式戦6試合で3勝3分けと圧倒しているが、小菊監督は「ここ数年、結果は出ているが、守備で何とか耐えて攻撃はカウンターが多かった。月日が流れ、スタイルも真っ向勝負で、攻撃のところでも正々堂々、ボール保持、ゴールに向かっていくところでぶつかり合いたい」と宣言した。

現在4勝3分けで3位のC大阪は今節も、首位町田、2位広島を含めた結果次第で、20年7月以来の首位浮上の可能性がある。