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「緑内障の進行を防ぐ」にはどうすればいい? どのような手術をするのか

 更新日:2024/03/29
緑内障の進行を防ぐには

緑内障は、進行していくと視野が狭くなっていき、最終的には失明してしまう可能性もある疾患です。治療は基本的に完治を目指すものではなく、「進行を遅らせるため」におこなうのですが、具体的にどのような治療をして進行を遅らせているのでしょうか。「前橋みなみモール眼科」の高橋先生を取材しました。

※この記事はMedical DOCにて【【緑内障】日本人の多くは正常眼圧で発症している! どうやって気づき、いかに防ぐか】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

高橋 大樹

監修医師
高橋 大樹(前橋みなみモール眼科)

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山梨大学医学部卒業。大学病院や民間医療機関での眼科診療を経た2019年、群馬県前橋市に「前橋みなみモール眼科」開院。土日祝日対応の「通いやすいクリニック」を心がけている。Twitter(@mec2019_8)にて、ユーザーの目に関する質問・疑問に答えている。日本眼科学会認定眼科専門医。日本眼科医会、日本小児眼科学会、日本近視学会、日本弱視斜視学会、日本眼科アレルギー学会、日本網膜硝子体学会の各会員。

編集部編集部

日本人では少数派ですが、高い眼圧で起きる緑内障もあるということでしたが。

高橋大樹医師高橋先生

はい。やはり目薬による治療をおこなってみて、それでも視野障害の進行が止まらないようなら、手術の適応になります。高い眼圧は、目の中の水がうまく抜けずに詰まってしまうために起こるので、排水口に該当する部分の掃除や、場合によってはバイパスで眼の外に水を逃すルートを作ります。

編集部編集部

手術でも、その目的は、緑内障の進行を遅らせることなのですよね?

高橋大樹医師高橋先生

そういうことです。なお、眼の中の水は静脈に帰るので眼圧は、静脈の圧以下には下げられません。ですから目薬や手術を行った結果、眼圧が下がっても緑内障が進行する場合、それ以上対応できないこともありえるということです。

編集部編集部

なおのこと、緑内障には早期発見が必須ですね?

高橋大樹医師高橋先生

なにかのタイミングで眼科を受診したら、問診票に「緑内障が心配です」と書いてもいいくらいですね。受診のきっかけは、コンタクトレンズの処方でも、老眼の受診でも、なんでも構いません。緑内障を「思いのほか身近な病気」と捉え直していただければうれしいです。

この記事の監修医師

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