フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜午後6時)が7日、放送された。3月に63歳で急死した声優TARAKOさんが主人公まる子(さくらももこ)の声優を務めた先月24日放送回が最後とされていたが、後任者未定により“再登板”を果たした。

X(旧ツイッター)では「うん?まだ今日はTARAKOさんのまるちゃん?? 今日からかな…と思ってドキドキしてた。でもTARAKOさんの声聞けてやっぱりうれしい しばらくは再放送でいいんだよ」「今日も安定のちびまる子ちゃん やっぱりTARAKOさんって元気出る」「#笑点 の新メンバーより まるちゃんの新しい声のほうが気になる」などと書き込まれていた。

TARAKOさん最後の新作「『まる子、水の味がわかる?』の巻」が放送された3月24日には、最後に「TARAKOさん ありがとうございました」とテロップが掲出された。

TARAKOさん(本名非公表)は先月4日未明に63歳で死去。群馬・太田市出身。死因は明らかにされていない。81年にアニメ「うる星やつら」で幼稚園児役として声優デビュー。90年1月7日にまる子役として「ちびまる子ちゃん」がスタート。同アニメは、最高視聴率39・9%、平均でも25%を獲得し“まるちゃんブーム”を巻き起こし代表作となった。オーディションで原作者のさくらももこさん(18年死去)の声と似ていたため抜てきされたという逸話もある。

フジテレビは3月末の定例会見で、「まる子」の声優の後任は現段階で未定と発表。大多亮専務(65)は「今、選定中です。4月以降もしばらくは再放送という形が続きます。なるべく早く見つけて放送に結び付けたい」と明かしていた。