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イスラエル・ハマス戦闘

パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルへの戦闘を開始しました。

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ほぼ毎日JR大阪駅に2時間立つ女性「やめたい」 でもガザ停戦までは

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パレスチナの住民やイスラエルの友人のために立っているという女性=大阪市北区のJR大阪駅前で2024年4月2日午後8時39分、矢追健介撮影
パレスチナの住民やイスラエルの友人のために立っているという女性=大阪市北区のJR大阪駅前で2024年4月2日午後8時39分、矢追健介撮影

 イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻開始から、7日で半年となった。大阪市のJR大阪駅前には毎夜、プラカードや旗などを持って停戦や虐殺中止を訴える人たちがいる。その一人、大阪府内の北摂地域在住の40代の会社員女性は、イスラエルにいる友人とのかみ合わないやりとりに悩んでいた。

なぜ、駅に立つようになったのか

 2023年10月7日、イスラム組織ハマスによる攻撃があった。女性は、すぐにその友人である中年男性に連絡を取った。妻や2人の子どもも無事でほっとした。約8年前に旅行したチベットで結婚前の2人に会った。高原を歩き、杉原千畝の話をしたり、イスラエル国歌を口ずさんだりして仲良くなった。「軍の招集は断って。あなたが殺したり、殺されたりしてほしくない」と伝えた。

 ところが、侵攻が始まるとガザ地区の市民に大きな犠牲が出始めた。「見過ごせない」。女性は11月初旬に「パレスチナを解放せよ」と英語で書いた段ボールを持ち、駅前に立ち始めた。イスラエルの友人にも「罪のない子どもを殺さないで」とメッセージを送った。すると「罪のない子どもを故意に殺す人はいないが、子を抱えたテロリストに銃で狙われたら、あなただって撃つだろう」と反論された。

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