「新生・近江鉄道」発車 上下分離方式で再生へ、利用者増目指す

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「新生近江鉄道」の記念列車出発を見送った(右から)飯田則昭社長、三日月大造知事、斉藤鉄夫国交相ら=米原市米原で2024年4月6日午前11時54分、伊藤信司撮影
「新生近江鉄道」の記念列車出発を見送った(右から)飯田則昭社長、三日月大造知事、斉藤鉄夫国交相ら=米原市米原で2024年4月6日午前11時54分、伊藤信司撮影

 新年度から公有民営の「上下分離方式」に移行した近江鉄道(本社・滋賀県彦根市)の出発式が6日、米原市であった。三日月大造知事、飯田則昭・同鉄道社長、沿線10市町長のほか斉藤鉄夫国土交通相も出席。経営難が続いてきた公共交通の再生を願って、米原駅ホームで記念列車を送り出した。

 まず午前10時半から米原市役所で式典があり、三日月知事が「これまで悩みもあったが、皆さんの支えに心から感謝したい。近江鉄道は湖東地域で120年以上も人とモノを運んできた。今後も公共交通による健康的なまちづくりを全国に発信していきたい」とあいさつ。斉藤国交相は「ローカル線は人口減、マイカー普及などで需要が減って厳しい。しかし地域交通法改正で支援の仕組みができた。近江鉄道をリーディングモデルとして後押ししていきたい」とエールを送った。

 続いて隣接する同鉄道米原駅に移って出発式。飯田社長は「たくさん祝辞をいただき身の引き締まる思い。よりよいサービスをモットーに頑張りたい」と決意を示した。テープカットの後、同鉄道マスコット「駅長がちゃこん」を描いたヘッドマークの列車を、一同が拍手で見送った。

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