「歴史ロマン楽しんで」 「遠江国分寺跡」で金堂基壇の復元完了

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復元された遠江国分寺の金堂基壇=静岡県磐田市で2024年4月2日、山田英之撮影
復元された遠江国分寺の金堂基壇=静岡県磐田市で2024年4月2日、山田英之撮影

 国の特別史跡「遠江(とおとうみ)国分寺跡」(静岡県磐田市)で、金堂基壇の復元が完了した。遠江は現在の県西部の旧国名。奈良時代に聖武天皇が仏教の力で国を安定させるため、諸国に建立を命じた国分寺が遠江にあった。金堂は本尊の仏像が安置された寺院の中心的建物で、市教育委員会の担当者は「1200年以上前に磐田に歴史的な建物があったことを想像しながら、歴史ロマンを楽しんでほしい」と呼びかけている。【山田英之】

 金堂はさまざまな儀礼の場だったとみられる。基壇は金堂を支える土台部分にあたる。基壇は東西33・5メートル、南北22・9メートル。かつての遺構を地下に保存し、その上に原寸大で復元した。装飾や補強のために、側面を木材で覆った木装基壇だったことが発掘調査で判明している。

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