住所は離島、でも実態は? 「交通費」問題で揺れる松山市議会

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「過大受給に当たらない」と説明する松本博和市議=松山市議会委員会室で2024年3月22日午後3時6分、鶴見泰寿撮影
「過大受給に当たらない」と説明する松本博和市議=松山市議会委員会室で2024年3月22日午後3時6分、鶴見泰寿撮影

 自宅は「離島」か、市中心部のマンションか――。地方議員の交通費に当たる「費用弁償」を巡り、松山市議会が揺れている。出身地の離島と市中心部のマンションで2拠点生活を送る市議が、「自宅」として届け出ている離島からの交通費相当額を受け取ってきたが、「実際は(手当が少ない)マンションから登庁して過大に受給している」と批判の声が上がった。2拠点生活を送る離島出身議員の「交通費」を巡る論争は全国でも珍しく、識者は「領収書による実費精算にするなど制度を透明化すべきだ」と指摘している。

 問題となっているのは、自民党松山市議団代表の松本博和議員(63)=3期目。議会事務局に届け出ている自宅は、松山市の沖合約15キロの中島にあり、市議会との行き来に往復3時間以上かかる。島へ向かうフェリーの最終便は午後7時25分で、「議会開会中は間に合わないこともある」(松本氏)。初当選翌年の2015年から市中心部・美沢のマンションを「事務所」として借り、「役職が付くうちに泊まることも増えた」と説明…

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