彫刻家の舟越桂さん死去 72歳 半身像に大理石の目、本の表紙にも

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舟越桂さんの「ラムセスにまつわる記憶」=神戸市中央区の兵庫県立美術館で2015年6月27日、梅田麻衣子撮影
舟越桂さんの「ラムセスにまつわる記憶」=神戸市中央区の兵庫県立美術館で2015年6月27日、梅田麻衣子撮影

 詩情の漂う人物像で知られる、現代日本を代表する木彫作家、舟越桂(ふなこし・かつら)さんが29日、肺がんのため死去した。72歳。

 クスノキを使った半身像に彩色を施し、さらに大理石の目をはめ込むという独自のスタイルを確立。歴史ある木彫の世界で、新しい地平を切り開いた。

 盛岡市生まれ。高校時代はラグビーに熱中したが、彫刻家の道に進むことを決意。東京造形大卒業後、東京芸大大学院に進学し、1977年に修了した。

 大学院在学中に北海道のトラピスト修道院から依頼を受け、初めてクスノキを素材に聖母子像を制作。以降、本格的に木彫の道を歩むようになる。

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