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ソフトバンク3―1オリックス(29日・京セラ)
不祥事を経てソフトバンクに移籍後初の「どすこい」が開幕戦で飛び出した。2年ぶりの一発で試合を決めた山川穂高は「久しぶりの公式戦。お客さんが多い前でしっかりプレーできて良かった」とホッとした様子だった。
すさまじい打球が右中間席へ飛んでいった。1―1の七回、外角に2球変化球が続いた後の直球を仕留め、本塁打を確信した。ベースを一周し、西武時代からのお決まりの両手を広げる「どすこい」ポーズを左翼席のソフトバンクファンと共有した。
試合後のヒーローインタビューでは一転、「うれしく思います」「ありがとうございます」と公での自らの発言に注意を払っているような淡泊な言葉が続いた。
本塁打王3度と球界を代表するスラッガーは自身の役割は本塁打を打つことだと自覚している。終始、発言は自重気味だが持ち味の本塁打で魅了した。小久保裕紀新監督に初勝利をもたらし、チームは開幕戦を飾った。何重もの喜びとなった。【荻野公一】