「あまり無線で叫ばなくなった」 F1角田裕毅、インタビュー詳報

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取材に応じるRBの角田裕毅=東京都港区で2024年3月29日、藤井達也撮影 拡大
取材に応じるRBの角田裕毅=東京都港区で2024年3月29日、藤井達也撮影

 自動車レースのF1世界選手権に参戦し4季目となる角田裕毅選手(23)=RB=が29日、東京都内で毎日新聞などの取材に応じた。日本グランプリ(GP、4月7日決勝・三重県鈴鹿サーキット)に向けた意気込みや自身の成長などを語った。角田選手の主な一問一答は次の通り。

目標は「チャンピオン」

 ――今季のこれまでの戦いを振り返って。

 ◆昨季はポイントを取れるレースと取れないレースがはっきりしていた。今季はずっとトップ10を争っていて、予選ではいいパフォーマンスを築けていて、チームとしてポジティブだなと思う。僕もさらに集中して、今のところはいいシーズンだと思う。

 ――昨年まで秋開催だった日本GPが今年から春に移行した。

 ◆今までと違った鈴鹿のグランプリが見えると思うし、いつも通りわくわくしている。かと言って、いつもと変わらずに(F1シリーズの全)24レースで毎回同じレースをするくらいのリラックスしたメンタル面でもある。それでも、やっぱり日本のファンの前で走るのはすごく楽しみだし、あの歓声の前を走るのは特別で光栄。皆さんの前で今年こそはトップ10に入って、活躍を見せていけたら。

 ――今季は特にトップ層のチームとの差が大きいと言われている。

 ◆決勝ではどうしても車のパフォーマンス(の差)が大きい。特に(入賞の)10位を取るのは昨季より難しく感じる。トップの5チームは本当に速いので、追い付いて「トップ6」と言われるくらいのチームになれたら。

 ――過去2回参戦した日本GPと比べて心境の変化は。

決勝でコースを疾走するアルファタウリの角田裕毅=三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで2023年9月24日、兵藤公治撮影 拡大
決勝でコースを疾走するアルファタウリの角田裕毅=三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで2023年9月24日、兵藤公治撮影

 ◆今季は結構落ち着いている。日本GPだからプレッシャーを感じるということはない。鈴鹿のサーキットは好きだし、予選の時に観客が拍手していく光景の周りを走るのは、やっぱり特別です。

 ――これまでに何度も走った鈴鹿サーキットの攻略ポイントは。

 ◆鈴鹿サーキットは結構難しい。肝は、リズムよく走ること。速いスピードで入るコーナーが多いので自信も必要だし、繊細にタイミングよく一発で決めるのが重要だと思う。

 ――自身が成長したと思うことは。

 ◆あまり無線で叫ばなくなった(笑い)。トップドライバーやチャンピオンのような熟成したところを見せなくてはいけないので。ミスしても、今までは叫んでクールダウンしにくかったが、自分で抑えたことで集中力をキープできるようになったのが一番大きい。

 ――春の鈴鹿サーキットの印象は。

 ◆多分、桜の中で走る鈴鹿になる。気温が低めで、タイヤが性能を発揮してタイムが伸びると思うし、その分、鈴鹿をもっと楽しめるかなと思う。

RBの角田裕毅=東京都港区で2024年3月29日、藤井達也撮影 拡大
RBの角田裕毅=東京都港区で2024年3月29日、藤井達也撮影

 ――今後の目標は。

 ◆ドライバーズチャンピオンです。まずはドライビングに集中して、チャンピオンになったらさらに記録を伸ばしていきたい。

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