J2藤枝は30日にアウェーで愛媛と対戦する。今季初の3連勝が懸かった一戦に向け、29日に最終調整して敵地に向かった。前節熊本戦ではDF小笠原佳祐(27)が左サイドバックとして今季初先発。フル出場し、攻守で主役級の活躍を見せた。攻撃では先制点と決勝点をアシスト。本職の守備では体を張ったプレーと声でチームを鼓舞し続け、勝利に貢献した。次戦も同ポジションでの先発が濃厚で、「まずは失点しないことにフォーカスして戦いたい」と完封を誓った。

今季は開幕5戦で出場時間は計24分。思うような出場機会を得られない中でも準備だけは怠らなかった。小笠原は「年齢が上の選手がサボっていると、若手もそれを見ている。そうならないように踏ん張れていたことがコンディション維持にもつながっていた」。昨季も35試合に出場したが、一時はメンバー外も経験。ピッチに立てない悔しさもモチベーションに変え、常に万全を期して出番を待っている。

危機感も常に持ち合わせている。現在はケガ人の代役として主力組に入っているが、ポジションが確約されているわけではない。「安パイなプレーをしたらすぐに変えられてしまう。結果にはこだわりたい」。現在チームは15位に沈んでいるが、まだ混戦状態。小笠原は「勝てば上が見えてくる。勝利のために自分のプレーをしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】