紅麹サプリ被害、全容いまだ見通せず 工場閉鎖、検証にハードル
毎日新聞
2024/3/29 21:03(最終更新 3/29 22:39)
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小林製薬(大阪市)の紅こうじのサプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次いでいる問題は、同社による自主回収の発表から29日で1週間となった。しかし、被害は日に日に拡大し、全容はいまだ見通せない。また、厚生労働省が製品サンプルから検出されたと発表した「プベルル酸」も症例が報告されている腎臓への影響は不明で、原因物質の特定には至っていない。
「ここまでの影響になるとは想定していなかった」。29日、大阪市内で記者会見した小林製薬の小林章浩社長は認識の甘さを口にした。会見では死者が5人となったほか、114人が入院、通院は希望者を含めて約680人を数えることが報告された。同社には28日時点で、消費者などから1万5000件の電話相談が寄せられているが、電話回線が足りず十分な対応ができていないという。
同社は大阪工場(大阪市)で2023年に製造した…
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