名古屋市教委金品受領、推薦名簿は「アングラ」 調査中間報告

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中間報告について記者会見する調査検証チームの寺脇研座長(左)と松雄俊憲副市長=名古屋市役所で2024年3月29日午後4時22分、川瀬慎一朗撮影
中間報告について記者会見する調査検証チームの寺脇研座長(左)と松雄俊憲副市長=名古屋市役所で2024年3月29日午後4時22分、川瀬慎一朗撮影

 名古屋市教育委員会が多数の教員団体から校長職などに推薦する教員名簿とともに金品を受け取っていた問題で、市の調査検証チームは29日、中間報告を取りまとめた。推薦名簿は、人事を担当する教職員課内でアンダーグラウンドの略とされる「アングラ」「UG」と呼ばれていたとした上で、金品が人事に影響したかについては「現時点では構造的な仕組みは認定できない」とした。チームは最終報告に向けてさらに調査を進める。

 中間報告によると、教職員課に記録の残る2017年度~23年度に、教員団体から計1312万円(商品券含む)の金品を受け取っていた。「アングラ」などと呼ばれていた推薦名簿について、名簿の存在を知る同課職員らはチームの聞き取りに「公式な書類としては存在しないもの」などと回答。ただし「名簿記載によって昇任候補者を決めた」との回答はなかったという。

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