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小林製薬・紅麹健康被害

「紅こうじ」の成分を含む小林製薬のサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いでいます。死者・入院事例が次々と明らかに。

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倦怠感、尿の異常…紅麹サプリを摂取 男性が訴える体の異変

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男性が定期購入していた小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」。パッケージの裏面に記載された製造番号は「X304」で、意図しない成分が含まれている可能性があるとして同社が公表した番号と一致している=提供写真
男性が定期購入していた小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」。パッケージの裏面に記載された製造番号は「X304」で、意図しない成分が含まれている可能性があるとして同社が公表した番号と一致している=提供写真

 小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害の問題は、原因の可能性がある物質が浮上したことで新たな展開を迎えた。同社は29日の記者会見で改めて謝罪した上で補償する意向を示したが、サプリの愛用者や取引先からは怒りや困惑の声が上がる。

 「なぜ危険な物質が入っていたのか。聞いたことのない名前で怖い。会社はきちんと説明してほしい」

 大分県に住む会社員の男性(59)は、紅こうじの原料に青カビが作り出す「プベルル酸」が含まれていたことに戸惑いをみせた。男性は昨年11月から、健康被害の報告が相次いでいる「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」を通信販売で定期購入していた。

 会社の健康診断で中性脂肪の値が高く、インターネットでサプリの広告を目にしたのがきっかけだ。「小林製薬が開発」「将来の健康が気になる方に」などのうたい文句だった。液体タイプの肩こり薬「アンメルツ」など小林製薬の製品を以前から利用していたため、信用して申し込んだ。毎月1袋(30日分)が送られてきた。

 異変が表れたのは、服用を始めて2週間後だった。…

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