倦怠感、尿の異常…紅麹サプリを摂取 男性が訴える体の異変
毎日新聞
2024/3/29 20:14(最終更新 3/29 21:42)
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小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害の問題は、原因の可能性がある物質が浮上したことで新たな展開を迎えた。同社は29日の記者会見で改めて謝罪した上で補償する意向を示したが、サプリの愛用者や取引先からは怒りや困惑の声が上がる。
「なぜ危険な物質が入っていたのか。聞いたことのない名前で怖い。会社はきちんと説明してほしい」
大分県に住む会社員の男性(59)は、紅こうじの原料に青カビが作り出す「プベルル酸」が含まれていたことに戸惑いをみせた。男性は昨年11月から、健康被害の報告が相次いでいる「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」を通信販売で定期購入していた。
会社の健康診断で中性脂肪の値が高く、インターネットでサプリの広告を目にしたのがきっかけだ。「小林製薬が開発」「将来の健康が気になる方に」などのうたい文句だった。液体タイプの肩こり薬「アンメルツ」など小林製薬の製品を以前から利用していたため、信用して申し込んだ。毎月1袋(30日分)が送られてきた。
異変が表れたのは、服用を始めて2週間後だった。…
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