「40年超原発」の安全対策に妥当性 追認の福井地裁、住民反発

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関西電力高浜原発。手前左から1号機、2号機。奥左から3号機、4号機=福井県高浜町で2023年11月2日、本社ヘリから北村隆夫撮影
関西電力高浜原発。手前左から1号機、2号機。奥左から3号機、4号機=福井県高浜町で2023年11月2日、本社ヘリから北村隆夫撮影

 福井県内にある関西電力美浜原発3号機と高浜原発1~4号機について、地元住民らが関電に運転の差し止めを求めた2件の仮処分申請で、福井地裁は29日、いずれも却下する決定を出した。加藤靖裁判長は「重大な事故が発生する具体的な危険があるとは言えない」と述べた。

 美浜3号機と高浜1、2号機は1970年代に運転を開始。原子力規制委員会が40年を超える運転を認可しており、決定は安全対策の妥当性を認めた。

 仮処分を申し立てたのは、美浜3号機が福井県の住民9人。高浜1~4号機は福井、埼玉両県の住民2人。住民側は老朽化に伴って事故発生のリスクが高まり、地震対策にも不備があるなどと主張していた。

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