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自民パーティー券事件

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に過少記載したとして刑事告発されました。

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世耕氏、安倍氏ら出席の幹部会合認める 還流協議は否定 自民裏金

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参院本会議終了後、取材に応じる自民党の世耕弘成前参院幹事長(中央左)=国会内で2024年3月29日午後4時24分、宮間俊樹撮影 拡大
参院本会議終了後、取材に応じる自民党の世耕弘成前参院幹事長(中央左)=国会内で2024年3月29日午後4時24分、宮間俊樹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の世耕弘成前参院幹事長は29日、2022年3月にも安倍晋三元首相らと幹部会合を開催していたことを認めた。14日の参院政治倫理審査会では「記憶にない」と否定していた。一方、会合では同年7月の参院選の対応を協議したとし、安倍派のキックバック(還流)については「全く議論していない」と語った。

 世耕氏は国会内で記者団に「3月の日程表を徹底的に精査したところ、3月2日、議長公邸で打ち合わせが行われた記録が出てきた」と説明。安倍派会長だった安倍氏、細田博之前衆院議長、事務総長だった西村康稔前経済産業相、安倍派参院トップの世耕氏の4氏が出席したとし、パソコンに残っていたとする日程表を印字した紙を記者団に配布した。

 世耕氏は14日の参院政倫審で、立憲民主党の蓮舫氏から22年3月に4氏らで会合を開いたか問われ「残念ながら私のスケジュール表にも私の記憶にも残っていない」と語っていた。世耕氏は、蓮舫氏の質問が「安倍氏の事務所で」と限定していたことに触れ「(議長公邸であった)この打ち合わせは該当しない」と強調。「記憶に本当になかったし、記録にもなかった」と釈明した。

 還流に関する協議を巡っては、22年4月の会合で安倍氏から幹部に還流中止が伝えられ、同年8月にも幹部が集まって還流のあり方を議論したことが判明している。28日の参院予算委員会理事懇談会では、野党が22年3月の会合についての事実関係の確認を求めていた。

 西村氏も29日、国会内で記者団に対し、会合の存在を認めた上で、還流については話していないと否定した。【竹内望】

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