「透明性を確保」　日本の拠出金再開に期待　国連機関事務局長

　来日中の国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）のラザリーニ事務局長が29日、東京都内で報道各社のインタビューに応じた。ラザリーニ氏は日本が一時停止しているUNRWAへの拠出金を巡り、「日本政府と建設的な議論を行った。これまで通りパートナーであり続けてくれることを望んでいる」と述べ、日本の早期の拠出金再開に期待感を示した。

　日本政府はUNRWAの一部職員がイスラム組織ハマスによるイスラエルへの越境テロ攻撃に関与したとの疑惑を受け、拠出を一時停止している。上川陽子外相とラザリーニ氏は28日、会談し、UNRWAがガバナンス強化策を講じた上で拠出の再開に向け最終調整すると決めた。