青学大陸上競技部の原晋監督(57)が、開幕戦の始球式に登板した。今年1月の第100回箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした原監督は、優勝数と同じ背番号7のユニホームを着て登場。左打者の内角を深くえるワンバウンド投球となった。

原監督といえば「作戦」が代名詞だが、「今日はね、原監督、150キロ剛速球大作戦でいこうと思ったんですけど、ワンバンドでした。何なんですかアレは」と残念そうに振り返った。練習では調子が良かったといい「剛速球バンバン入ってからですね、これはいけるぞと…。マウンド立ったら舞い上がっちゃいましたね。ピッチャーってメンタル相当強いんだと思いますよね」と悔しがった。

大学駅伝界の盛り上げにも一役買ってきた指揮官。満員の神宮のマウンドに立ち、プロ野球の存在感の大きさを痛感した。「やっぱスポーツって多くのファンがいらっしゃって、そのファンの皆さんに支えられてできてるんだなと。箱根駅伝も視聴率30%超えですからね。あんなスーパーコンテンツの中で、我々スポーツをやらさせていただいてることに、改めて感謝したいなという風に思いますね。私常日頃から言ってるのは、ライバルチームは駒沢とかね、早稲田、中央、明治じゃなしに、野球界やサッカー界にあるんだということ常に言ってるんですけども、ちょっとまだまだ野球界には足元にも及ばないなという風に感じました」と話した。

青学大は昨年の箱根駅伝で優勝を逃し、今年頂点に返り咲いた。ヤクルトは21、22年のリーグ連覇から昨季は5位に甘んじ、今季は覇権奪回を目指す。原監督は「青山学院のようにですね。負けた翌年に勝つことで、強いヤクルト、我々では強い青山をやっぱり永続的につないでいきたいというのがありますので、今年ヤクルトさんが勝つことで、やっぱりセ・リーグの覇者としての君臨ができるんじゃないかなと思いますね。大切なシーズンだと思いますので、開幕戦は特に今日勝っていただきたい。私のようなボールじゃダメなんで…。心残りだ。バシッと決めたかった」とエールを送った。

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