73年ぶり新捕鯨母船「関鯨丸」が完成 高品質の鯨肉提供可能に

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完成した関鯨丸の船尾には、船籍港となる「下関」と書かれている=山口県下関市の旭洋造船で2024年3月29日午前10時19分、大坪菜々美撮影
完成した関鯨丸の船尾には、船籍港となる「下関」と書かれている=山口県下関市の旭洋造船で2024年3月29日午前10時19分、大坪菜々美撮影

 2023年11月に引退した世界唯一の捕鯨母船「日新丸」の後継船「関鯨丸(かんげいまる)」が完成し、建造した山口県下関市の旭洋造船で29日、所有者の捕鯨会社「共同船舶」(東京)に引き渡された。国産の捕鯨母船の建造は73年ぶり。より高品質な鯨肉を消費者へ届けるための機能などを備えている。

 捕鯨母船は、捕獲された鯨を船内に収容して解体や加工、保管などをする船。30年以上操業した日新丸の老朽化に伴い建造された。

 関鯨丸は全長112・6メートル、総トン数9299トンで日新丸より20トン大きい70トン級のナガスクジラも引き上げることが可能。部位に適した温度で保管可能な冷凍コンテナ40基を設け、高品質な鯨肉を全国へ提供できるようになるという。

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