陸自ヘリ事故　同型機の飛行訓練を全面再開へ　4月1日以降

　沖縄県・宮古島沖で昨年4月に墜落した多用途ヘリコプター「UH60JA」について、陸上自衛隊は29日、再発防止策の徹底を図ったとして、事故後は制限してきた同型機による飛行を4月1日以降、全面的に再開させると発表した。

　陸自は3月14日、事故原因の調査結果や再発防止策を公表。これを踏まえ、39機の同型機が配備されている沖縄県の那覇駐屯地や千葉県の木更津駐屯地など全国七つの部隊で、必要な教育と点検を進めていた。全面再開に先立ち、再発防止の取り組みを配備先などの自治体に説明した。

　陸自は昨年6月末から配備先の駐屯地周辺に限って同型機の飛行訓練を再開。能登半島地震では輸送任務に2機を投入していた。【松浦吉剛】