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今月末で宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職する若田光一飛行士(60)が29日、東京都内で記者会見し、今後は民間の立場で、月や火星の探査を見据えた有人宇宙活動に尽力する意向を示した。「今後は民間が鍵になる。先駆者の一人として、持続的な発展に貢献したい」と述べた。
国際宇宙ステーション(ISS)の運用終了後を念頭に、民間主導で地球の低軌道上に新拠点を構築し、技術開発や訓練の場とする必要性を訴えた。具体的な活動先は明かさなかった。民間でも宇宙に行く可能性は「現役飛行士としての活動も続けたい。可能性は分からないが、意欲はある」とした。
若田さんは1996年に米スペースシャトル「エンデバー」で初飛行。その際に見た地球の美しさが、これまでで最も印象的な瞬間だったという。92年に飛行士候補になってからの32年間を「あっという間」と振り返る一方で「(地上での)管理職業務は精神的にストレスが高かった」と打ち明け、笑いを誘った。
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