フジテレビは29日、都内の同局で3月の定例会見を行い、3月上旬に死去した漫画家・鳥山明さんと声優TARAKOさんを追悼した。

港浩一社長(71)は「コミック界、アニメ界の顔といえるおふたり」と敬意を表した。同局は過去、鳥山さん原作の人気漫画「ドラゴンボール」のアニメを放送。この秋には同局系で「ドラゴンボール DAIMA」が放送予定となっている。港社長は「絵のタッチやデザインセンスなどそれまでの漫画とは一線を画し、世界中で愛された作品だった」と回顧し、「鳥山さんの遺作ともいえる作品を放送できることは幸せであると同時に大きな責任を感じています」と語った。

90年から同局系で放送されるアニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公「まる子」の声を務めたTARAKOさんには、「こんなにも長寿番組になったのは、TARAKOさんがまる子というキャラクターにぴったりの声を当ててくれたから。情熱を注いでくださった作品をこれからも大切にしていきたい」と哀悼の意を表した。TARAKOさんの後任は、現段階では未定。大多亮専務(65)は「今選定中。4月以降もしばらくは再放送という形が続きます。なるべく早く後任の方を見つけて放送に結び付けたい」と見通しを語った。