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林芳正官房長官は29日の記者会見で、国連安全保障理事会で北朝鮮の核・ミサイル開発を巡る制裁の履行状況を監視する専門家パネルの任期を1年延長する決議案が否決されたことについて、「(常任理事国の)ロシアの拒否権行使により否決されたことは遺憾だ」と述べた。その上で、「国連、多国間主義の軽視であり、グローバルな核不拡散体制を維持する安保理理事国としての重責に反する行為で残念だ」としてロシアを非難した。
専門家パネルは、安保理決議に基づく北朝鮮に対する制裁措置を管理する制裁委員会の下部組織として、2009年に設置された。1年ごとの任期を延長する決議案は、これまで全会一致で採択されており、否決は初めて。林氏は専門家パネルについて「調査活動を通じて北朝鮮による制裁回避活動に関する情報を提供するなど安保理決議の実効性を向上させるための重要な役割を果たしてきた」と語った。【古川宗】