米MLBコミッショナー「早期の解明を望む」　水原氏の違法賭博疑惑

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手（29）の通訳だった水原一平氏（39）による違法賭博疑惑で、米大リーグ機構（MLB）コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は28日、MLBの内部調査を通じた早期の解明を望むと語った。

　マンフレッド氏は米放送局「MLBネットワーク」の番組に出演し、疑惑をめぐる大谷選手の説明について、「大谷選手の発言内容を検証することは、ファンに野球の健全性を保証する上で重要だ」と指摘。「私たちは法執行機関のような権限を持つわけではないが、調査を通じて事実を突き止めることができる。短期間で終わることを望むが、まだ分からない」と述べた。MLBは疑惑の発覚を受け、22日に調査部門が正式に調査手続きを始めたと発表していた。

　米メディアによると、水原氏が関与した違法なブックメーカー（賭け屋）には、大谷選手の口座から少なくとも450万ドル（約6億8000万円）の送金があったとされる。大谷選手は25日、メディアに経緯を説明し、「送金を頼んだことも許可したこともない」と自身の関与を全面的に否定。水原氏が勝手に自身の口座にアクセスしていたと主張した。【ニューヨーク八田浩輔】