破綻した仮想通貨大手・FTX創業者に禁錮25年 NY地裁判決

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法廷を去るバンクマンフリード被告=ニューヨークで2023年7月26日、AP 拡大
法廷を去るバンクマンフリード被告=ニューヨークで2023年7月26日、AP

 米ニューヨークの連邦地裁は28日、経営破綻した仮想通貨(暗号資産)交換所大手FTXトレーディングの創業者サム・バンクマンフリード被告(32)に対し、顧客や出資者に対する詐欺などの罪で禁錮25年の判決を下した。米メディアが報じた。陪審が2023年11月、審理した罪状全てで有罪評決を言い渡していた。地裁は約112億ドル(約1兆7000億円)の資産の没収も言い渡した。

 バンクマンフリード被告は判決を不服として、控訴する意向を示している。

 同社は22年11月、信用不安で資金繰りが悪化し、経営破綻した。バンクマンフリード被告は翌12月、米当局の要請を受けたカリブ海の島国バハマの当局に逮捕され、自身が保有する投資会社の損失を補塡(ほてん)するため、顧客から預かった資産を流用した疑いなどで起訴された。

 判決を言い渡したカプラン判事は、バンクマンフリード被告には極度のリスク志向があるなどと述べ「この男が将来、非常に悪質なことをする立場になる危険がある」と指摘した。検察側は禁錮40~50年を求刑し、弁護側は最長でも6年6月が妥当と主張していた。

 バンクマンフリード被告は19年にFTXを創業。数年で世界有数の交換所に成長させ、一時は「若きビリオネア」と称された。【ニューヨーク中村聡也】

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