「自分たちは王者じゃない」　桐蔭学園、連覇ならず　選抜ラグビー

第25回全国高校選抜ラグビー大会（28日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園）準決勝

●桐蔭学園（神奈川）7―13大阪桐蔭○

　大会連覇はならなかった。チームメートが悔し涙を流す中、桐蔭学園のフランカー申驥世主将（2年）は毅然（きぜん）とした様子で語った。

　「力が及ばなかったのを受け入れるしかない。ここからやり返すチャンスはある。この負けが良かったと思えるように頑張りたい」

　前半2分にキックパスからCTB徳山凌聖選手（2年）が先制トライ。だが前半の間にPG2本とトライで大阪桐蔭に逆転を許した。打開を図った後半も相手の守備を崩せず、藤原秀之監督は「ゴール前で（トライを）取り切れない。（対策を）考えなきゃいけない」と語った。

　一つ上の世代は選抜と全国高校大会（花園）の2冠を果たしたが、申主将は「去年（昨季）のチームが強かっただけ。自分たちは別に王者でも何でもない」と謙虚な姿勢を貫いた。チャレンジャーの気持ちを変えず、目標の花園連覇のために前を向いた。【高野裕士】