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宝塚歌劇団・劇団員死亡

宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題。歌劇団が公表した調査報告書を巡り、中立性や事実認定のあり方を疑問視する声が出ています。

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ヘアアイロンでやけど、謝罪なし…宝塚側が認めたパワハラの数々

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再発防止について話す宝塚歌劇団の村上浩爾理事長=大阪府豊中市で2024年3月28日午後4時19分、北村隆夫撮影
再発防止について話す宝塚歌劇団の村上浩爾理事長=大阪府豊中市で2024年3月28日午後4時19分、北村隆夫撮影

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(当時25歳)が2023年9月に死亡した問題で、歌劇団を傘下に置く阪急阪神ホールディングス(HD)と遺族側は28日、歌劇団宙(そら)組の上級生らによる14件のパワーハラスメントを認定し、歌劇団側に女性への安全配慮義務違反があったとする合意書を締結した。慰謝料など解決金として相当額を支払うことも決めた。HDの角和夫会長ら経営陣が同日、大阪市内で遺族と面会して謝罪し、上級生らの謝罪文を提出した。

 合意書(要旨)によると、HDと阪急電鉄、歌劇団が▽女性に長時間の活動を余儀なくさせ、過重な負担を生じさせた▽劇団内でパワハラに当たる行為をし、女性に多大な心理的負荷を与えた▽経営陣の怠慢(現場の活動への無理解や無配慮など)により、このような事態を引き起こした――として、すべての責任が劇団にあり、女性に対する安全配慮義務違反があったことを認めた。

 パワハラに該当する具体的な行為として…

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