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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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友達になろうね 「ゲンバク」と呼ばれた81歳と小4をつないだ作文

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同級生に破られた卒業証書をパソコン越しに見せながら思いを語る中村由一さん=長崎市で2024年2月23日午後3時9分、高橋広之撮影
同級生に破られた卒業証書をパソコン越しに見せながら思いを語る中村由一さん=長崎市で2024年2月23日午後3時9分、高橋広之撮影

 長崎で原爆に遭い、凄絶(せいぜつ)ないじめを受けた長崎市の男性が記した体験記を、北海道の少年が読み、男性の苦しみに思いをはせて感想文を書いた。「(男性が)もし学校にいたら友だちになりたい」。それをきっかけに、2人がオンラインで面会を果たした。年の差71歳、家も約1400キロ離れた2人をつないだ思いとは。

 体験記の著者は中村由一(よしかず)さん(81)。2歳10カ月だった1945年8月9日、爆心地の南約1・2キロにあった長崎市の自宅で被爆した。がれきの中から助け出された後、一時動けなくなって火葬されそうになっていたところで看護師が注射を打ち、息を吹き返した。

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