- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
センバツ高校野球準々決勝(28日、甲子園)
○星稜(石川)5―0阿南光(徳島)●
数ある選択肢の中で、誰を準々決勝の先発マウンドに上げるのか。星稜の山下智将(としまさ)監督の選択は「心身の状態が一番いい」という背番号「18」の戸田慶星(けいた)。2年生右腕が公式戦初先発で、監督も驚く快投を披露した。
初々しさとは裏腹に、マウンド度胸が抜群だった。細かなコースは気にせず、とにかくストライクゾーンへ投げ込んでいく。130キロ台中盤の直球はホームベース上で加速し、阿南光の各打者が振り遅れた。
六回は2死から3年生の三塁手・萩原獅士(れお)の悪送球で、二塁に進まれるピンチを迎えた。それでも「全然、大丈夫」と先輩に声をかける余裕があり、後続を打ち取った。被安打2、無四球、105球の完封劇に「(野球人生で)一番ですね」と笑った。
昨秋の明治神宮大会で32年ぶりの優勝の原動力になったのは、3年生左腕の佐宗翼と2年生右腕の道本想。昨秋の公式戦で両投手が9試合ずつ投げたのに対し、戸田の登板は北信越大会1試合の2イニングのみだった。
ライバルの存在が成長を促した。同じ星稜中出身で同学年の道本は当時もエースで「全然上でした」。さらに、昨秋の活躍で先に進まれた悔しさがあった。この冬、ウエートトレーニングと投げ込みに励んで球速は5キロ増の最速143キロに。その鍛えた直球が最大の持ち味となった。
春夏合わせて星稜を甲子園に25回導いた山下智茂元監督でもなしえなかったセンバツ初の4強入り。偉大な父を超えた山下監督は「私は小さい頃から星稜の野球を見てきたので、この壁っていうのはすごく意識があった。何か見えない、背中を押してくれるような力がある気がする」。盤石の体制で、初優勝も視野に入ってきた。【生野貴紀】
【時系列で見る】
-
千葉弁で「最高だっぺ」 4強入りの中央学院・相馬監督 センバツ
29日前 -
中央学院に敗れた青森山田監督「ちぐはぐな試合に」 センバツ
29日前 -
報徳学園の「アゲアゲホイホイ」 外野席の観客も加勢 センバツ
29日前 -
報徳学園ー大阪桐蔭(準々決勝)センバツ高校野球2024
29日前 -
阿南光が32年前の「ミラクル」再現 センバツで8強入り果たす
29日前 -
超遅球を「センターへ」 健大高崎が技巧派左腕を攻略 センバツ
29日前 -
中央学院、春夏通じ初のベスト4 青森山田破る センバツ
29日前 -
「これで負けたら…」 4強の健大高崎監督が手応え センバツ
30日前 -
青森山田-中央学院(準々決勝)センバツ高校野球2024
30日前 -
「野球人生で一番」 星稜の背番号18が初先発で完封 センバツ
30日前 -
山梨学院・吉田監督、連覇ならずも「褒めてやりたいね」 センバツ
30日前 -
「ヨーグルトご飯」が力の源 青森山田の“ノーノー右腕” センバツ
30日前 -
健大高崎が12年ぶりの4強 山梨学院、春連覇ならず センバツ
30日前 -
センバツ初4強の星稜監督「あの人を超えることはたぶんない」
30日前 -
阿南光監督、エース吉岡の先発回避は「将来も考えて」 センバツ
30日前 -
星稜戦で山下智茂元監督が解説 初4強の息子と握手 センバツ
30日前 -
健大高崎-山梨学院(準々決勝)センバツ高校野球2024
30日前 -
星稜が阿南光降し初の4強 4度敗れた準々決勝の壁越える センバツ
30日前 -
星稜-阿南光(準々決勝)センバツ高校野球2024
30日前