広島で開幕スタメンが濃厚な田村俊介外野手(20)が27日、先輩打ちを誓った。29日の開幕戦は敵地横浜でDeNA東と対戦する。マツダスタジアムで練習後に横浜移動。愛工大名電の先輩でもある東との対戦を想定し「すごいピッチャーだなと思います。でも試合なんで自分が勝ちたい」と宣言した。

東とは昨年12月に名古屋で食事をともにした。高校時代も、母校に練習に来た際に交流があった。以前から付き合いのある先輩だからこそ、試合となれば負けたくない。左対左だが「右も左も一緒だと思っている。そこまで左に対しての意識はない」。スライダーにも「しっかり対応したい」と自信を見せる。

開幕1軍は2年連続2度目。昨年は周囲の雰囲気にのまれたところもあったが、今回は「落ち着いて入れるかなと思います」33年目の余裕も漂わせた。一方、新井監督は「今後、チームの中心選手になれるものを持った選手。ただ野手は時間がかかる。過度に期待せず見守りたい」と冷静だ。

1軍実績は昨季の10試合だけながら、3月の強化試合で侍ジャパンに選出された期待の星。「ケガをせず離脱せず、1軍で1年間やり通したい」。どこまでやれるか。先輩相手に、開幕戦から試される。

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