中日立浪和義監督(54)が27日、開幕2軍スタートの高橋宏斗投手(21)と石川昂弥内野手(22)を2年連続最下位からの逆襲キーマンに指名した。両選手に「はい上がってきて欲しい」と奮起を望んだ。

雲ひとつない青空のもと、名古屋市にある熱田神宮参拝を終えた指揮官は「去年は雨でしたからねえ」とポツリ。そして開幕1軍メンバーから漏れ、恒例の神社参拝も不参加となった2人について語り出した。

「他の選手が頑張ってくれているのでね。2人がどう感じているかわからないですけど、戦力になるという判断ができれば当然、上げますよ」

昨季、規定投球回をクリアして7勝をマークした高橋宏はキャンプ後半からのフォーム修正が整わず、制球が乱れた。同じく昨年チームでもっとも多く4番を務めた石川昂がオープン戦打率1割7分5厘と攻守に精彩を欠き、いずれも2軍スタートが決まった。2年連続ベストナインの岡林勇希外野手(22)は右肩痛による調整遅れでこちらも2軍スタート。新加入の中田を始め、一新したメンバーで開幕を迎える。

外野で4年目の三好が台頭するなど「ようやく競争できるようになってきた」と立浪監督。厚みを増しつつある選手層に手応えを感じてはいるが、彼ら抜きで逆襲ドラマの完結はない。「なんとか4月いいスタートを切って、優勝争いに加わり、そこから競り勝ちたいと思う」。思い描くペナントレースの実現へ、2軍からの魂の突き上げを待ち望んだ。

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