開幕投手の阪神青柳晃洋(30)が最後の調整登板でアクシデントに見舞われた。オリックス戦に先発したが、4回の先頭に2球投げたところでタイムを要求し、ベンチに下がった。

右足の親指にマメができて、皮がめくれていた。投球プレートを強く蹴る大事な箇所。テーピングを巻いて続投を志願した。「やりそうな雰囲気もあったので、あまり蹴れなかった。その後は普通に投げられたのでよかった」。一瞬、不安が広がったが戻ってからは3者凡退。ベンチの判断でこの回限りで降板した。

1年に1度はめくれる箇所だという。安藤コーチは「問題ない」とし、開幕への影響は少ないとみられる。岡田監督は「分からへんよ、1週間あるんやから」と楽観視はしなかった。

内容は4回4安打2失点。初回に1死から連打と2四球で押し出しの1点。3回には西川に甘い変化球を本塁打された。課題にしていた高低の制球にまだ甘さがあったが、高めの直球を使ったりと投球パターンを広げていた。「(坂本)誠志郎とも話しながら2回からはゾーンの中でいろいろな勝負ができていた。悪いなりには普通に投げられた」と手応えもあった。

2年連続の栄誉となる29日の巨人戦(東京ドーム)へ、マメの状態を気にしながらの1週間になる。「大丈夫じゃないですかね。再生能力が衰えているかもしれないですけど(笑い)。早く治ることを祈ります」と明るい表情だった。【柏原誠】

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