J1アルビレックス新潟は21日、DF新井直人(27)がJ1サンフレッチェ広島に完全移籍することを発表した。チームもすでに離れている。

練習前に取材対応した新井は「本当に今でも言葉にするのは難しいんですけど、このタイミングでチームを離れるのはすごく責任を感じていますし、このチームメートと離れるというのは望んではいませんでした。それでも移籍を決断した理由は、やっぱり自分が残されたサッカー人生の中で本当にどこに行きたいかっていうのを考えた時に、もちろん新潟でも可能性がある中で、また違う環境に行って、そういうところに身を置いてプレーしたいと思い、この決断になりました」と話した。

移籍の話が出たのは「1週間前ぐらい」とのこと。日本代表、さらには海外でのプレーも視野に入れた選択だったことも明かした。新井は「年齢の部分は自分の中でも大きくて、若い選手であれば新潟という素晴らしいクラブでも(海外への)チャンスはあると思う。それは年齢を重ねてからもそうかもしれないけど、自分の中で考えた時に、これからキャリアを重ねていく中で、そこにたどり着くにはって考えた時に移籍を決めたのが大きな理由」と語った。

今季、チームは「てっぺん」を目標に掲げて始動。その中で新井は副主将に就任し、ここまでリーグ戦3試合に出場。2月24日のサガン鳥栖との開幕戦では1ゴールを奪っていた。開幕直後の移籍は異例で、これからは新潟とタイトルを懸けて争うことになるが、「当然そういうことも考えながら決断したし、行ってからは自分自身もタイトルを獲得するために自分の力を発揮したいと思っている。その上で、アルビレックス新潟のタイトルっていうのも心から願っていますし、そこはお互いに相手チームになりますけど、本当にリスペクトして、切磋琢磨(せっさたくま)して、レベルアップしていきたいというのが今の気持ちです」と話した。