元イングランド代表FWでアーセナルで活躍したポール・マーソン氏(56)が、サッカー界はギャンブルで荒廃していると語っている。

英BBCによると、自身も現役時代は強度のギャンブル依存症に苦しんだことを明かし、「ギャンブルは人に気づかれにくいため、隠れた依存症となっている」と啓発した。

昨秋に賭博規則違反でニューカッスルのFWトニーが8カ月、MFトナリが10カ月の出場禁止処分を受けている。これを踏まえて「人々はギャンブル依存症に敬意を払っていない。彼らの追放により、それを目の当たりにした。彼らには助けが必要であり、その助けが出場停止処分を与えることだとは思えない。この中毒を過小評価している」と苦言を呈した。

現役時代にリーグ2回、FA杯1回、リーグカップ1回、欧州カップウイナーズ杯1回の優勝を経験しているマーソン氏。ただ今もギャンブルから抜けられないようで「サッカー界ではアルコールよりもギャンブルの方がはるかに大きな問題だ」としている。