第96回米アカデミー賞でアジア初の視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」の受賞記念舞台あいさつが20日、都内で行われ、そのもようが史上最多の全国47都道府県348館の映画館で生中継された。

山崎貴監督(59)は、作品を気に入って3回も鑑賞したという巨匠スティーブン・スピルバーグ監督(77)に「ゴジラ-1.0」のゴジラフィギュアをプレゼントしたが、そのフィギュアが、全国のコンビニエンスストア等で1回900円(税込み)で販売している「一番くじ ゴジラ-1.0」のA賞「ゴジラ(2023)SOFVICS」だと明かした。

壇上では、俳優陣による山崎監督への囲み取材も行われた。主演の神木隆之介(30)は常々、山崎監督を「世界のタカスィー」と呼んでいたが「世界のタカスィーの次を目指される、ということで宇宙のタカスィーということで」と声をかけた。同監督は「うるさいわ」と笑った。

神木は、さらに「世界のタカスィーから、宇宙のタカスィーに進化された。スピルバーグ監督が3回『ゴジラ-1.0』見てくださったと聞いた。宇宙のタカスィーと言えば、『スター・ウォーズ』を撮りたい夢は?」と聞いた。

山崎監督は「撮りたいと言って、撮らせてくれるもんじゃない」と笑った。一方で、スピルバーグ監督が「ガチで3回、見てもらった。自宅のシアターで見て、良かったんでIMAXシアターで見て、それでも良かったんでドルビー・シネマで見た」と「ゴジラ-1.0」を気に入っていると強調した。

山崎監督は、2月13日にXにスピルバーグ監督との2ショットとともに「神様に会いましてん もうこんなのどうしたら良いの? 泣く」「しかもゴジラ3回観てくれてて キャラクターがいいって言ってくれて ゴジラのフィギュアも嬉しそうに貰ってくれて・・」と投稿した。その裏側を明かした。

山崎監督 (ゴジラのフィギュアを)超欲しそうに見ている「それ、どこで買えるの?」と言うから「一番くじといって、くじで買えないヤツだったりするんで、いります?」と聞いたら「くれる?」って。

山崎監督は、A賞のゴジラ-1.0フィギュアと、ラストワン賞のゴジラ(2023)SOFVICS 熱線放射ver.を持っていた。「どちらか、1つしかあげられないんで、どちらがいいですか?」と聞いたら、スピルバーグ監督はA賞を選んだという。山崎監督は「スピルバーグの家には、黒があります。何がうれしかったって、スピルバーグ心の中に、少年の気持ちが残っている。本当にうれしかった」と満面の笑みを浮かべた。

「一番くじ ゴジラ-1.0」のゴジラフィギュアは、ゴジラ造形の第一人者の酒井ゆうじ氏が原型、彩色を担当した「酒井ゆうじ超絶造形コレクション」で、ラストワン賞用のものは、放射熱線を吐く寸前を切り取ったように、背中と尾のひれが青白く発光している。