森保ジャパンに「スーパーサイヤ人2」が現れた。

W杯北中米大会アジア2次予選・北朝鮮戦を翌日に控えた20日、国立競技場で前日練習。「そりあげ」から「黒の短髪」になったFW前田大然(26=セルティック)が、金髪に激変しチームメートを驚かせた。16年W杯ロシア大会で自称「スーパーサイヤ人」の金髪姿で16強入りを盛り上げたDF長友佑都の再現となるか。難敵から「サイヤ人スタイル」で勝利を得る。

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合宿初日にトレードマークの「そり上げ」から変貌して登場した前田が、キラキラ輝く金髪に激変した。MF南野が「髪を伸ばしている話は聞いたけど、金髪になってびっくり」と話せば、金髪がトレードマークのMF中村も「似合っている」と太鼓判だ。

「スーパーサイヤ人」は、故鳥山明さんの人気漫画「ドラゴンボール」主人公の孫悟空らが、戦闘能力をアップさせた姿で、金髪を逆立てたような髪形になる。長友はロシア大会前、勝利に見放されていた代表に刺激を入れるべく金髪に変身し、チームも大会前の不調がうそのようにベスト16入りした。

今回の日本も、優勝候補だった2月のアジア杯カタール大会で、イランに敗れ過去ワーストタイのベスト8で敗退。その状況下で、北朝鮮戦を前に現れたのが長友に続く「スーパーサイヤ人2」前田だ。

「短髪」になった理由は、5歳の長女に「ボウズが嫌」と言われ、娘に嫌われたくない思いで伸ばし始めた。ちなみに、長女が求める髪形は「南野拓実」。それを聞いた南野は「僕ぐらい、髪が伸びればヘアバンドをプレゼントします」と宣言している。相手の情報が少ない難しい戦いで「スーパーサイヤ人」と化した前田がスピードでかき乱し、アジア杯の苦い思いを払拭する。【岩田千代巳】

 

◆26年W杯アジア予選 2次予選に参加するのは1次予選を勝ち上がった10チームを含む計36チーム。4チームずつ9組に分かれてホームアンドアウェー方式で行われ、各組2位までが最終予選に進む。9月に始まる最終予選は18チームが3組に分かれ、各組2位までの計6チームが自動的にW杯出場権を得る。最終予選の各組3、4位はプレーオフに進み、残り2つの出場枠と大陸間プレーオフに回る1枠を争う。本大会の出場枠が32から48に拡大し、アジアの出場枠も4・5から最大9に増えた。