セレッソ大阪のMF柴山昌也(21)が20日、前節16日のアウェーサガン鳥栖戦で記録したJ1初ゴールを振り返った。その試合で一発退場処分となったため、試合後の取材対応はできなかった。

この日、大阪市内で一般公開された練習後、取材に応じた柴山は「ファーストタッチがうまく決まり、左足で決められた。決め切れてよかった」と喜んだ。

1-0とリードした後半18分に途中出場。その1分後にFWブエノのスルーパスに抜けだし、右足でうまくトラップし、利き足の左足で蹴り込んだ。J1通算12試合目、今季3試合目での待望のメモリアルゴールだった。

「自信がつく1発だった。まだ(チームの開幕)4試合目で、シーズン序盤に決められたのは今後につながると思う」

だが、後半41分にスパイクの裏で相手に接触した柴山の守備がVARを経て、警告から一発退場に変更。涙ぐみながら控室へと引き下がった。そのまま2-0で勝利できたが、J1での初ゴールと初退場を同じ試合で体験することになった。

「映像を見れば危険なタックルだった。激しいチャージだったので、相手がけがをしていないか心配になった」と猛省した柴山。もちろん、故意のプレーではなかったものの試合後、小菊昭雄監督(48)や仲間、会場のサポーターにも謝罪したという。

昨年7月に当時J2だった大宮アルディージャから完全移籍で加入。161センチ、59キロの小柄な左利きアタッカーは、今年のキャンプで成長をアピールして開幕を迎えていた。