日本画家・山内若菜さん 念願の広島初個展 「核と命」テーマ
毎日新聞
2024/3/20 16:58(最終更新 3/20 17:27)
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命をテーマにした作品を創り続ける日本画家、山内若菜さん(46)=神奈川県藤沢市=の広島では初めての個展が20日、被爆建物の旧日本銀行広島支店(広島市中区)で始まった。「命と希望の3部作」として広島・長崎・福島に向き合った大作3点のほか、被爆樹木や被爆建物など広島の町で出会った光景から「核と命」を伝える作品が並ぶ。
クラフト紙に薄い和紙を重ねて貼り合わせ、岩絵具や墨など日本画の画材で描く独特の技法。3部作はそれぞれ縦3・4~4・5メートル、横3・2メートルで、ペガサスや不死鳥、傷ついた女の子や動物、被爆建物などを取り込み、抽象画ゆえに想像力をかき立てられる。何度も重ね塗りした和紙は、にじみで空いた穴がそのままだが、そこから差し込む光を「希望」に見立てる。山内さんは「一緒にストーリーを作ってもらう参加型の作品…
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