サッカー日本代表の森保一監督(55)は20日、ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア2次予選のホーム北朝鮮戦(21日、東京・国立競技場)に向けた公式会見に臨み、ホーム国立での必勝を誓った。

会見の一問一答は次の通り。

「明日のDPRコリア(北朝鮮)戦に向けて、目の前の一戦一戦を全力で戦っていくこと。最善の準備をして、明日は我々の持っているベストの力を試合にぶつけたい。そして我々のホームである日本、国立競技場で戦いますので、全力を尽くし応援してくれる全国のみなさんに喜んでもらえるように、選手の頑張りで活力を届けられるように戦いたいと思います」

-あまり情報がない中で、どこが戦う上でのポイントになると思いますか?

「ポイントとしてはまずは局面、局面での戦いに勝っていくことが大切かなと。DPRコリア(北朝鮮)に関しては、アジアの2次予選でのこれまでの2試合の情報の中での戦いとなりますが、彼ら非常に個の能力高く、チームとしてもやるべきことを徹底できる。そして闘志を前面的に出してくるチームだと思いますので、まずは局面局面の戦いに勝っていく。メンタル的にも球際での戦いにも挑んで試合を有利に進めたいと思います。それだけではもちろんないと思いますので、我々がチームとしてどういう戦いをしていくか。残された時間は今日1日だけですけど、そこでやるべき練習と、できるコミュニケーションをとりながら、個々の力を最大限に発揮したい。コンディション的には我々はヨーロッパから招集させてもらっている選手が多いので、長距離移動、時差、普段持っている100%の力を出せるかというとそうでない。それを言い訳にするというのでなく、その分チームとして規律を持って、お互い持っている力を最大限出したい。

-メンバーを選ぶ上でコンディション考慮しながら。メンバー選考の基準は?

「コンディションは基準になるかなと思いますが、そこはハードにトレーニングしてどれだけのコンディションか、とデータで客観的に見るのは難しいと思います。その中でも招集に当たって、選手たちのことは現地で、映像で確認して、本人、所属しているチームのスタッフとコミュニケーションを取って共有しているところありますので、コンディションがいい選手を起用するのが基本かなと思います。それと戦術的にも、相手のウィークポイント、ストロングポイントをどのように抑えて、どのように突いていくかで選手は変わってくる。

-伊東純也、三笘薫、冨安健洋の3選手を欠いているが、今回はW杯予選ということで、明日の戦い方を多少変えてもいいのではないかと思いますが?

「基本コンセプトがある中での戦い方をするという部分では変わらないところもありますが、おっしゃる通り選手が替われば、やることは同じでも表現することは多少違ってくるところがある。今、おっしゃられた選手がいない分、違ったまた戦い方というか、選手個々の力とコンビネーションの部分が逆に出せるかなと思っています。ケガやアクシデントで招集できない選手については、チームとしても痛いところですが、選手たちが一番痛い思いをしているので、選手の回復を願っていきたいと思いますし。日本にはたくさんいい選手がいますし、オレがやってやるという選手もいっぱいいますし、明日出る選手も、今の日本でベストと思われる選手を招集しているので、躍動してくれることと思います。難しい戦いの中で覚悟を持ってやってくれるということ、粘り強くファイトしてくれることを期待しています」

「戦い方については、コンセプトはもちろんありますけど、状況、状況によっていろんな戦い方をできるチームが強いと思います。一つのことをやり抜くことも大切ですが、現実的に起こる状況がありますので、そこに対応できるチームとして、これまで経験を積んできていますので、明日の試合の状況によって戦い方を選択できるようにしていきたい」

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