「選択的夫婦別姓」国へ意見書 香川の全議会で可決 全国初

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香川県綾川町議会を傍聴席から見つめる山下紀子さん(左端)と矢野洋介さん(左から2人目)=同町で2024年3月19日午前10時45分、佐々木雅彦撮影
香川県綾川町議会を傍聴席から見つめる山下紀子さん(左端)と矢野洋介さん(左から2人目)=同町で2024年3月19日午前10時45分、佐々木雅彦撮影

 婚姻時に夫婦が同姓か別姓かを選べる「選択的夫婦別姓制度」の法制化や議論の活性化を国に求める意見書について、香川県内の全議会(県議会と17市町議会)での可決が19日、実現した。2024年1月現在、全国383議会が意見書を可決しているが、都道府県内の全議会が可決したのは初めて。「選択的夫婦別姓制度を願う香川県民の会」(通称・ぼそぼその会)代表の山下紀子さん(51)は「全議会が制度へ考えを深めてくれた。国会が一日でも早く法改正に向けて動いてほしい」と話した。

 法務省の法制審議会が制度導入に向けて民法改正を答申したのは1996年。それから28年がたつが、自民党保守派が「家族の伝統が壊れる」などと反対して成立していない。そのため、ぼそぼその会も参加する全国組織「一般社団法人あすには」(東京都)などが「地方から国会に声を届けよう」と地方議会に働きかけている。

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