男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は19日、ミネソタ州立大特別功労教授の諸星裕氏(77)の新会長就任を発表した。副会長は日本プロゴルフ協会前会長の倉本昌弘氏、選手会長の谷原秀人氏ら4人が務める。

都内で会見に臨んだ諸星新会長は、「選手たちの生活を守り、スポンサーへのリターンを考える」と所信を述べた。前任の青木功氏の退任は今月上旬に発表されていた。

倉本副会長によれば、別の会長候補者と前日夜まで交渉を重ねたが「折り合いが付かず断念」。諸星新会長に代役を正式依頼したのは当日だった。会場への移動中に連絡を受けたという諸星新会長は「覚悟はしていたが、さすがにびっくりした」。それでもかつてJGTOの副会長などを務めた経験を持つだけに「ある程度のことはわかっている。また学びながらやっていきたい」と意気込んだ。

スポンサー離れが深刻な男子ツアーは今季、史上最少23試合にとどまる。「大学運営管理のプロ」を自負する新会長が、スポーツ団体運営の改革に乗り出す。