「音が優しくなった」小林愛実さんが夫・反田恭平さんと向き合う育児

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出産と育児を経て「音が変わった」と話すピアニストの小林愛実さん=(撮影:Shuhei_Tsunekawa)
出産と育児を経て「音が変わった」と話すピアニストの小林愛実さん=(撮影:Shuhei_Tsunekawa)

 「張り詰めていた音が優しくなったかもと言われます。まあ、優しくなりますよね。じゃなかったらまずいでしょ?」

 ピアニストの小林愛実さんは、自身の奏でる音の変化を冗談めかしながらこう語る。

 2023年8月、第1子を出産し、7カ月ほど完全に鍵盤から離れた。人気ピアニストの夫・反田恭平さんと子育てに奮闘する日々の中、「ピアノがなければ生きる意味がない」と感じていた人生観も変わったという。

◇主な内容
・同業だからこそ 仕事で刺激を与え合う関係
・転機の親の言葉「嫌だったらやめたら?」
・ラフマニノフ「パガニーニ狂詩曲」に初挑戦

7カ月の休養は「最初で最後の休み」

 3歳でピアノを始め、7歳でオーケストラと協演。9歳で海外デビューすると、高い集中力で聴衆を引きつけ「天才少女」と呼ばれた。

 21年のショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞。同じコンクールで2位になった幼なじみ、反田さんとの結婚と妊娠を昨年1月に発表し、世間を驚かせた。

 出産に伴う休養期間を「最初で最後の休み」と表…

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