すさまじい才能と女の情念 小林幸子さんが語る八代亜紀さんの素顔

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八代亜紀さん(右)が描いた小林幸子さんの肖像画を挟んで記念撮影に収まる2人=幸子プロモーション提供
八代亜紀さん(右)が描いた小林幸子さんの肖像画を挟んで記念撮影に収まる2人=幸子プロモーション提供

 「亜紀さん、もう一度会いたいよ」--。「舟唄」などのヒット曲で知られる歌手の八代亜紀さん(享年73)が昨年末に亡くなってから、間もなく3カ月になる。今年1月、訃報が公表された際は「頭が真っ白で言葉がみつかりません」とそのショックの大きさをX(ツイッター)につづっていた歌手の小林幸子さん(70)がインタビューに応じ、40年以上の付き合いになる八代さんとの笑いに満ちた思い出の数々や、現在の心境について語った。【聞き手・伊藤遥】

歌の世界と普段のギャップ

 亜紀さんは昭和の歌姫であり、歌謡界に歴史を作ってくれた人。単なるハスキーボイスではなく、ハスキーな中にも光が入っているような声の音色なんです。他の誰にも出せない女の情念と、すさまじい歌の才能がありました。感服です。あんな歌い手さんはもう他にいません。

 ところが普段の亜紀さんは歌の世界観と違って、ポワーンとしているんです。怒った顔や、怒鳴っている姿は見たことがない。いつも「…

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