東京ヴェルディが後半45分のゴールで、アルビレックス新潟と2-2で引き分けた。

思わぬピンチに陥ったが、積極的な起用策が当たった。後半24分、DF谷口栄斗が出しどころに詰まり、パスが弱くなったところをカットされ、そのまま新潟FW長倉幹樹に右足で決められた。

1-2とリードを許し、追う展開となった。ここからFW木村勇大からMF食野壮磨へ、MF山田楓喜からFW山見大登へ、DF深沢大輝からFW山田剛綺へチェンジと、城福浩監督は次々と手を打った。

すると後半45分、途中出場の右のDF宮原和也が送ったクロスボールがファーサイドへと流れたところ、MF翁長聖が押し込み、土壇場で2-2のドローに持ち込んだ。

前への推進力が高い選手から、1点を追う状況で食野ら敵陣でボールを握れる選手を送り込み、主導権を取り返した。過去3試合(1分け2敗)は終盤の失点で勝ち点を落としていただけに、城福監督も「不運な形で失点するまでは悪くなかった。自分たちが保持する形に変えた。メンバー交代して、選手の特長を少し出せた。変えたことでリスクを持ちながらも、同点に追いつけたのは今までとの勝ち点1とは違う」とポジティブにとらえていた。

ただしJ1で2008年10月18日の大宮アルディージャ戦(1-0)以来となる勝利は、またもお預けとなった。