開幕から3連敗中の名古屋グランパスは、セットプレーからの2発で柏レイソルを下し、今季初勝利を手にした。長谷川健太監督(58)は「3試合無得点で3連敗なんて、クビを切られてもおかしくない結果だと重々分かっていた。この状況を変えないといけないという思いで準備をした」と率直な思いを口にした。

今季はアビスパ福岡からFW山岸祐也、セレッソ大阪からDF山中亮輔ら、他クラブの主力選手を獲得した。その中で、まさかの無得点での3連敗。報道陣から「どうしてサポーターに頭を下げたのか?」などの質問も受けた。

「非常にプレシャーは感じていましたし、責任も感じていた。何とか勝利を、結果として出さないといけないと」

中盤の構成で、新しく挑んでいた中盤の底を置く形から、昨季と同じダブルボランチにした。「(底に1人の)アンカーを捨てたわけではないが、ここまで機能しなかったので、慣れ親しんだダブルボランチに変えた。今までよりはセカンドボールを拾う回数が多くなった」と振り返った。

第4節での初勝利に「次の1勝が大事になる。長かった初得点初勝利ですが、ここからはい上がっていけるよう準備をしたい」と巻き返しをテーマに掲げた。