「あの時の卒業証書を」 コロナ禍で式典できず…4年越しで実現

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4年越しで実現した卒業式で卒業証書を受け取った斎藤望さん(左)と道田ルリ子さん=札幌市中央区で2024年3月13日、真貝恒平撮影
4年越しで実現した卒業式で卒業証書を受け取った斎藤望さん(左)と道田ルリ子さん=札幌市中央区で2024年3月13日、真貝恒平撮影

「ともに生きて学んでいるんだ」

 1990年に開校した札幌市の自主夜間中学「札幌遠友塾」には1度だけ、卒業式ができなかった年がある。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年だ。「あの時の卒業証書を直接手渡したい」というスタッフの思いが実り、13日の卒業式には当時の卒業生3人が出席。夜の学び舎(や)に笑顔があふれた。【真貝恒平】

 20年3月、卒業式の中止を受け、遠友塾代表の黒沢晴一さん(73)らスタッフは卒業証書と文集を卒業生たちに郵送した。30年の歴史で初めてのことだった。黒沢さんは当時の心境を「断腸の思いだった」と振り返る。

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